「自分はもっと評価されるべきだ」という気持ちに苦しんでいませんか
会社で自分より若い社員が先に昇進したとき、頭では祝福したいのに、心のどこかで納得できない自分がいる。そんな経験はないでしょうか。
私自身、40代後半になった今でも、こうした気持ちが完全になくなることはありません。長年働いてきたという自負がある分、余計に「自分の方が評価されるべきではないか」という思いが強く出てくるのです。副業に挑戦していた頃も、同じように「もっと評価されたい」という気持ちに振り回され、そのたびに疲れてしまっていました。
エゴという仕組みそのものはなくせません。でも、距離の取り方を知っているかどうかで、日々の消耗の度合いはまったく変わります。この記事では、私が実際に使っている、エゴとの距離の取り方を具体的にお伝えします。評価や比較に振り回されて疲れている方の、参考になれば嬉しいです。
エゴに乗っ取られると、視野が狭くなる
評価されたい気持ちに振り回されていた過去
昇進や評価をめぐって、社内で悔しい思いをしたことがあります。当時の私は、その悔しさをずっと引きずり、仕事中もそのことばかり考えていました。頭の中では、自分が正当に評価されなかった理由を何度もシミュレーションしていたのです。
その状態が続くと、目の前の仕事にも集中できなくなり、家族との時間まで上の空になっていきました。今振り返ると、私はエゴの声をそのまま自分の本音だと思い込み、距離を取る方法をまったく知らなかったのだと思います。休日にリラックスしているはずなのに、頭の中では相変わらず社内での立場のことを考えている。そんな自分に、ふと嫌気が差した瞬間もありました。

エゴに「名前」をつけて距離を取る
エゴとの距離を取る方法の一つは、エゴが発する声に「名前」をつけることです。私の場合、心の中で「また評価ちゃんが騒ぎ出したな」というように、エゴの反応をあだ名で呼ぶようにしています。
こうすることで、その声を「自分そのもの」ではなく、「自分の中の一つの反応」として扱いやすくなります。名前をつけるという単純な行為ですが、これだけで感情に飲み込まれる感覚が、驚くほど和らぐのです。「また評価ちゃんか、今日も元気だな」くらいの気持ちで眺められるようになると、深刻さがふっと抜けていく感覚があります。
身体を使って距離を取るという方法
脳科学の分野では、強い感情が湧いたとき、身体を動かすことで興奮状態が落ち着きやすくなることが分かっています。頭の中だけで考え続けると、エゴの声はどんどん大きくなっていきますが、身体を動かすことで、その勢いを断ち切ることができるのです。
私自身、悔しさや焦りで頭がいっぱいになったときは、席を立って少し歩くようにしています。数分でも場所を変えるだけで、頭の中の声が急にトーンダウンすることを、何度も実感してきました。会社の廊下を一周するだけでも、戻ってきたときには「そこまで大きな問題ではなかったかもしれない」と思えることが多いのです。
紙に書き出して、外に出す
もう一つの方法は、エゴの声をそのまま紙に書き出すことです。頭の中だけで考えていると、その声はどんどん膨らんでいきますが、文字にして外に出すと、意外と冷静に眺められるようになります。書き出した内容を後で読み返すと、「思っていたより大したことではなかった」と感じることも少なくありません。
今日からできる行動
- エゴの声に気づいたら、心の中でその声にあだ名をつけてみる
- 感情が強く動いたときは、席を立って少し歩いてみる
- モヤモヤした気持ちを、紙にそのまま書き出してみる
エゴをなくそうとせず、距離を取る技術を身につける。それだけで、日々の消耗が少しずつ減っていきます。
まとめ
エゴは誰の中にも存在する、自然な仕組みです。なくすことはできませんが、名前をつける、身体を動かす、書き出すといった方法で、少しずつ距離を取ることができます。完璧にできなくても、試してみること自体に意味があります。
過去にエゴに飲み込まれ続けていた私だからこそ、これらの方法をお伝えできます。今日からできる小さな一歩を、一緒に積み重ねていきましょう。