「こうなったら嫌だ」と考えるほど、その通りになってしまう感覚
不安なとき、「失敗したらどうしよう」と考えるほど、なぜか本当に失敗してしまう。そんな経験はないでしょうか。
私自身、何度もこの感覚を味わってきました。独立に挑戦していた頃、「うまくいかなかったらどうしよう」という不安が頭を離れず、気づけばその不安通りの結果になっていることがよくありました。まるで、望んでいないはずの方向に、自分から引き寄せられているような感覚です。
当時の私は、これを単なる「運の悪さ」だと思っていました。でも今は、少し違う見方をしています。この記事では、不安な時に望まない方向へ向かってしまう理由と、そこから自分が望む方向へ視点を戻す方法についてお伝えします。同じような感覚に心当たりがある方の、気づきになれば嬉しいです。
なぜ「望まない方」に引き寄せられてしまうのか
不安に支配されて、行動が縮こまっていた過去
独立して間もない頃、収益が伸びず、生活費への不安が頭から離れませんでした。「このままだとお金が足りなくなる」という思いが強くなるほど、新しい挑戦を避け、安全そうな選択ばかりを取るようになっていきました。
結果として、行動は消極的になり、成果はさらに遠のいていきました。振り返ると、不安そのものが問題だったのではなく、不安に意識を奪われすぎて、望む方向への行動が取れなくなっていたのだと思います。頭の中は常に「失敗したら」という想像でいっぱいで、望む未来を考える余裕が全くありませんでした。今なら、あの頃の自分に「大丈夫、視点を変えれば道は見える」と声をかけてあげたいくらいです。
脳は「意識したもの」を優先的に探してしまう
脳には、意識を向けたものに関する情報を優先的に集める仕組みがあると言われています。これは網様体賦活系と呼ばれる働きの一つで、専門的な話に聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「気にしていることほど目につきやすくなる」という性質です。
「失敗したくない」と強く思うほど、脳は失敗につながりそうな情報や不安材料ばかりを拾い集めてしまいます。望んでいないことに意識を向け続けると、皮肉にもその方向への行動が増えてしまうのです。これは意志が弱いからではなく、脳の自然な仕組みによるものです。例えば、車を買おうとすると、同じ車種が急に街中でよく目につくようになる経験がありますが、それと似た仕組みが不安に対しても働いています。
意識の向け先を変えるという選択
潜在意識は、否定形をうまく処理できないとも言われています。「失敗したくない」と考えても、脳には「失敗」という言葉のイメージが強く残ってしまうのです。だからこそ、望まないことではなく、望むことを具体的に描く必要があります。
私自身、「失敗したくない」ではなく「どんな状態になっていたいか」を先に考えるようにしてから、行動の質が変わっていきました。不安がなくなったわけではありませんが、不安に飲み込まれる時間が明らかに短くなったのです。例えば以前は「収益が上がらなかったらどうしよう」とばかり考えていましたが、今は「まずは1本、誰かの役に立つ記事を書こう」と考えるようにしています。同じ作業でも、意識の向け先が変わるだけで、取り組む気持ちが全く違ってきます。
今日からできる行動
- 不安を感じたら、「何を避けたいか」ではなく「どうなりたいか」を紙に書く
- 一日の始まりに、望む状態を1つだけ具体的にイメージする
- 不安な考えが浮かんだら、責めずに「望む方はどっちか」と自分に聞き直す
- 不安を感じ逃れられそうにないなら、その不安を書いて不安を感じつくし不安の感情を出し尽くす(一人のときに)
視点を変える練習を続けることで、少しずつ望む方向への行動が増えていきます。
まとめ
怖さや不安でいっぱいになると、人は望まない方向へ引き寄せられやすくなります。それは弱さではなく、脳の仕組みによる自然な反応です。まずはその仕組みを知るだけでも、不安に対する見方が変わってきます。
だからこそ、意識して望む方向に目を向け直すことが大切です。過去に何度も不安に振り回された私だからこそ、この視点の変え方をお伝えできます。今日からできる小さな一歩を、一緒に踏み出していきましょう。
皆様に良いことがたくさん起こりますように。